パン・お菓子に対する想い

自分にしか表現出来ない独特な世界観のパンを作りたい。

お客様の心を揺さぶるような商品を提供したい。

そんな想いで、日々パン・お菓子と向き合っています。

 

元々、私は美術に関連した事を得意としていて、お菓子作りに造形の美しさや

食の楽しみを見出して、岡山の製菓専門学校に入る事からスタートしました。

 

その後、主に小売店にテナント展開する製パン会社にて約15年ほどお世話になります。

 

独立を目指して退職し、数件の個人のパン、お菓子のお店で働いたのち、アンデルセンゆめタウン高松店にて働きながら、ダイキ上福岡店の産直売り場にて、少しずつ商品の提供をスタートします。

 

2020年5月より、ダイキ上福岡店の産直売り場での活動を本格化し、現在に至ります。

 

パンに独自性を持たせる為に、天然酵母に着目し、レーズンと蜂蜜と天然水を3日ほどおいて酵母液を作り、それに国産小麦と少量の塩を添加した種を4時間発酵させ、更に倍量の酵母液と小麦、塩を加えて4時間、この天然酵母種を元として、カンパーニュや食パン、フォカッチャ等をお作りしています。

 

一次発酵に2時間、二次発酵に2~4時間という長い時間をかけて、天然酵母のパンは焼きあがります。

天然のパン酵母という微生物を相手にしている為、気温の上がり下がり、国産小麦の状態、湿度、元々の液種の出来など、生き物の世話をするように大切に様子を見ながらお作りしています。

 

天然酵母のパンは、酸味が強く出たり、硬い食感だったりする場合もありますが、当店の商品は、軽い口当たりで、もっちりとして酸味が無いのが特徴です。

 

天然酵母パンの長い発酵時間の間、デニッシュパンの折り込みをしたり、タルトの生地を敷きこんだりしながら、夜通しかけて作業は行われます。

 

そして夜が明けて、スタッフの皆さんの手で、加工され包装されて、お昼くらいにダイキさんの売り場に運ばれます。

 

私にとっては、とても大事な商品達です。

販売当初は、納品してから勤めの仕事に出て、余った商品を回収して帰宅する事もあったので、今ある程度、受け入れて頂けている事をとても在り難く思っています(_ _)

 

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5年前 今とは、方向性の違うファンシーな食パン達(´∀`*)

可愛い路線だったのか…

今見ると、これはこれで美味しそうだな~

左からチョコマカダミア、ライ麦クランベリー、ミルクティーのミニ食パン

 

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5年前に、家庭用オーブンに限界を感じ、中古のコンベクションオーブンを購入。下段がホイロになっていて、これでオーブンとホイロが揃ったから、完璧だと思っていた。

中古でも45万…思い切って購入も、壁の防火処理と換気扇が必要な事が判明! 追加で工事だけで13万が消えていきました(´;ω;`)

 

そして、このあとコンベクションオーブンの特性に気づかず、アタフタすることになります😢。熱風を循環させて焼成するタイプのオーブンなので、当時の私が作ろうとしていた、アンパンとかフランスパンとかは、カッサカサに焼いてくれます( ´艸`)

 

デニッシュとかパイとかクッキーを焼くなら、抜群のオーブンだということを知らないので、大金はたいて大工事して謎の機械が残った…と当時は静かに途方にくれていました(笑)

 

この時に家庭用の電源だとコンセントの形状が違うし使えないこと、そもそもの電力量を上げないとブレーカーが落ちる事を知り、古い町の電気屋さんに相談に行って、電力量の工事もお願いしました。

 

単相200ボルトの機械だったので動力に切り替えなくてすみましたが、何も考えずに3相の機械を購入していたら、当時ほとんど勤めに出ていて、家でパンを焼いていないにも関わらず、基本料金が高くつく動力に切り替えなくてはいけなかったので、危なかったです( ´Д`)=3 

 

今から考えると、ミニマリストですか?ってくらいシンプル…

台下冷凍冷蔵庫、左は冷凍、右は冷蔵です。

まな板は、パンの分割成型の時に使います。うちの流しのシンクに、ぴったり入るサイズで、サッと洗えて、冷え冷えの冷蔵庫上で生地を冷やすこともありません。生地離れもいいしね。

 

間に何か挟まないと、すんごいカビ生えたり、鉄さびみたいのが出来たりします(-_-;) 太めの木とかホームセンターで、サイズ合わせてカットして貰って挟むとその隙間に麺棒とか餡ベラとかを置けて便利なのです。

 

天秤計りは、ネットで購入したのですが、思ったよりでかくて…

目盛りの単位もでかくて、明らかにパン用の計りじゃない…

しばらく意地になって使った後、そっとメルカリに出しました(´;ω;`)

 

そもそも、家族4人で暮らしていたお家です。

 

父が、木工と畑の趣味の為だけに購入した別の土地に、新しく家族の家を建ててからは、こっちが父の遊び場に化していました。家じゅうに、父作の掛け時計が沢山あって、電気工事士の資格の勉強をしていたので、配線をいじったり、壁紙をいじったり…

 

一人暮らしをしながら仕事に明け暮れていた私が、ここに住みたいといい、どんどん機械を持ち込んできても、壁に穴を開けて工事をしていても、興味深々で覗きに来ていた父

 

更に、山の上に別の土地を購入して、木工小屋と畑を作って遊んでいた父(;^_^A

 

遊び心のある楽しい父だったなぁ、と今でも思い返してばかりです。

 

ちなみに、当時の照明はシャンデリアでした(;'∀')