会社員から個人事業主へ
独立に関して、問題点は多々ありました。
一番には、こだわりのパンを作りたいのに、その作り方が分からない。
2番目は、何が分からないのかもわからない、でしたね。
そこでまず、自分の憧れる完成形に近い、個人のパン屋さんで働きながら考えよう、と数店舗のパン屋さん、お菓子屋さんで働き、平行して開店資金が貯めたかったので、無理やりダブルワークをしたりしていました。
長らく会社員生活だった為、個人店で雇われてみると、実際に目の前に居る人が、その店のトップで、その人から自分の給与が支払われる、その店の動向が相手の命運を左右する、というシビアな世界に直面しました。
当然、上司と違い、オーナーはある意味、人生をかけて始めた商売の真っ只中にいるので、店を持ちたい私が、自分のレシピを奪って、近隣に出店する事も警戒しますし、私の働き如何で、現実に自分の懐が痛くもなるので、要求される分野や感覚も、会社員とは別物でした。
また、ただでさえパン屋は過酷な仕事です。その中で個人経営までする人というのは、過去に壮絶な修行体験があったりして、従業員にも、自分と同じ過酷さを要求する方もおられます。まして、独立したいなんて言えば、他の従業員よりも努力も要求されますし、警戒もされます。
ですので、オーナーの気性を見極めた上で、自分の内面を開示するかいなかは、判断が必要です。親身になって教えて下さる懐を、相手に求めるなら、その商圏内から離れて県外で勉強するか、多少のことでは揺るがないほどの人気店に入るほうがいいかもしれません。
私もそうですが、何もその店のレシピを取ってやろう、とか全く同じ店を近くに作ってやろう、など思う方は、あまり居ないと思います。なので、相手にそんな警戒のされ方をするとも思わないですよね。
現実に個人店経営がどういうものか、肌で感じながら、自分らしいパンの追求はまた別に勉強する、そのどちらもが自分の未来に繋がるのだから、どちらも全力で頑張る、けれど、平行してより効率的な違うアプローチがないかも模索する。その意識が次のステージを運んできてくれるのだと思います。
妄想が進む(;'∀')
クロックムッシュの異常な安さ
何味やねん(笑)
キッシュに対する憧れがすごかった